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聖人君子にはなれそうにない

煩悩たっぷりなP1の日々感じたいろいろな事について書くブログ

友人の訃報に

先日、友人Mの訃報が届いた。衝撃だった。

原因が事故ではなく病気だったからだ。しかも再発肝癌転移、闘病の末の死である。

Mと最後に会ったのは5年前の正月、中学卒業以来初めて開かれた同窓会だった。

Mとは別の高校に通ったのでMと会うのは本当に中学卒業以来であった。

 

中学入学したての頃、Mはちょっとぽっちゃり体型だったけれど身長が伸びて卒業する頃はスラリとした体型に変化していた。だから私の中にあるMの記憶はスラリとした姿であった。しかし久しぶりに会ったMを見て中学入学当初ぽっちゃりしてたよねことを思い出した。貫禄をつけ高そうなスーツに身を包みブランドの時計をつけ姿は成金っぽかったけれどひと目でMだとわかった。チャーミングな笑顔や話し方は中学の時のままだった。

 

中学校は1学年2クラス、90人ほどだったのでほとんど全員顔なじみで仲が良かったと思う。Mとは確か同じ軟式テニス部だった。Mとは特に仲が良かったわけではないのでMの記憶で一番印象に残っているのは文化祭の仮装大会で金髪にピンクのドレスに身を包みクイーンの仮装をした姿、アルバムを探せばどこかにその写真があるはずだ。その他にもいつも一生懸命勉強していたり、テニスをしている姿を思い出す。

 

Mの職業を聞いて、

「だから一生懸命勉強していたのか!」

と頷けた。難関大学に入学し夢を叶えたMは仕事以外の趣味の世界でも雑誌に掲載されるほど腕前であった。

明るくて陽気な性格のMはクラスのムードメーカーであったけれど、人目につかないところで多大な努力をしていたのだろうと思う。

 

”再発肝癌転移”と聞いて思ったのは、5年前同窓会で再会した時にはすでに癌に侵されていたのではないかということ。ぽっちゃりした体型ももしかしたら病気のせいかもしれなかった。そんなことおくびにも出さずMは笑顔で楽しそうに皆と話をしていたのだ。

 

この予想は当たっていた。この正月が明けてからMはがんセンターで治験に参加したそうだ。治験とは医薬品が厚生労働省の承認を受ける前に安全性と有効性を確かめるために行う臨床試験で実際の患者に投与する。Mが治験に参加したということはそれ以外に有効な治療手段がなかったということなのだろう。最後の最後まで前向きに病気と闘っていたのだろう。

 

Mは苦しむことなく安らかに旅立てたのだろうか?

Mの冥福を心から願う。